会社には、高い評価を得て「上に行く人」と、ずっと同じポジションに留まっている「ここまでの人」がいます。その選別は、かなり早くから始まっています。
社員を昇進させるとき、会社が見ているポイントはどこか。
上に行く人は、どんな仕事のやり方をしている人なのか。
会社が管理職に求める実力と考え方、そこに到達するための能力の鍛え方をわかりやすく解説します。
「上」に行きたい? 行きたくない?
近年、新入社員に対する調査で、約7割が「管理職になりたくない」と回答したそうです。こんなに多いのか、と正直驚きました。
組織に属して仕事をしている以上、〈評価〉ということは避けて通れないことであり、自分では頑張っているつもりでも、上司や会社から正当な評価が得られるとは限りません。
会社から求められる人材になるには、幅広く業務を行える、またマネジメント能力を身につけることも必要事項となってきます。
本書は、長年、一部上場企業の人事業務に携わってきた著者から見た「上に行く人」の行動や思考パターンの共通原則を紹介しています。
抜擢する側の上層部は、その人の何を、どこを見て引き上げているのか、かなり斬りこんだ内容で、「マネジメントの基本は気遣いにある」などなど…考えさせられるフレーズも多々あります。
望んでいなかったとしても、その立場になってみたら新しい能力が開花するかもしれません。
「上」に行きたくないと思っている人にも一読していただきたい一冊です。
(営業:土生より)
中尾ゆうすけ(なかお・ゆうすけ)
大阪で生まれ、現在は東京都在住。
コンピューター関連の技術・製造現場で、モノづくりのプロセス設計と現場指導、品質管理・原価管理等を通じ、仕事の効率化や人材育成の基本を学ぶ。
その後一部上場企業の人事部門にて、人材開発、人材採用、各種制度設計などを手がけ、人材を中心とした組織力の向上、現場力の向上ノウハウを独自に構築。
研修やセミナーなどでは、理論や理屈だけではない現場目線の実態に即した指導・育成は「成果につながる」と、受講者やその上司からの信頼も厚い。
2003年より日本メンタルヘルス協会・衛藤信之氏に師事し、公認カウンセラーとなる。
その他、執筆・講演活動など、幅広く活躍中。
主な著書に『入社1年目から差がついていた!頭がいい人の仕事は何が違うのか?』(すばる舎)、『これだけ! OJT』(すばる舎リンケージ)、『部下が絶対、目標達成する「任せ方」』(PHP研究所)などがあり、人事専門誌等への寄稿、連載記事の執筆実績も豊富。